訳も分からず進んだ母のお葬式

私が高校卒業してすぐ、母が亡くなりました。
長らく病気で伏せっていたのですが、耐えきれず自ら死を選んだのです。

そんな母の死は、病気だったとはいえ死にちょっけつするものではなかっただけに家族は精神的に大打撃を受けました。
そして、病院で息を引き取って霊安室を出た父にすぐさま近付いてきたのが、結局母の葬儀の一切を取り仕切った葬儀社の人間でした。

何も考えたくない、そんな状態の遺族にそんな人間が声をかけてきたら、もうお任せしますとしか言いようがないきがします。
いつのまにか、その葬儀社に頼むことになっていて話が進んでいました。

いつもなら商品の金額についてあれこれお店の人に交渉する父ですが、そんな時だったし葬儀を値切る気にもなれないのか、言われるがままになっていました。
しかし、呆然としたままの父が何とか母の葬儀を終えたのは葬儀社の人間たちのおかげでもありました。

まあ、間も無くの死を予想していた年齢ならば葬儀社の手配や斎場の大きさなども相談しておけるけれど、母のように突然の死だと全て任せてくださいといった状態の方が楽なのかもしれないと感じました。家族が訳が分からないままどんどん進んでいつのまにか終わった、そんなお葬式でした。